2007年12月25日火曜日

LEDライティング

CYVOGUEを開店した時、照明はハロゲンでした。外の看板を照らしているのは青い色のついた蛍光灯です。
ハロゲンランプは華やかな光で明るいのですが、実際使って分かったことは「恐ろしく熱い」ということでした・・・ランプをつけているだけで夜だというのにどんどん店内の気温が上がってしまうほどです。
しかし、凡庸な蛍光灯の内部照明に戻る気にはなれませんでした。蛍光灯は明るいですが、光が平板で安っぽいのです。
そんなとき、出会ったのがLED照明です。丁度パリに買い出しに出ていたのですがBHV (Bazar de l'Hotel de Ville:市役所の横にあるデパート)のライティングコーナーをウロウロしていて、なんか変わった色の壁面埋め込み照明があって「なんだろう?」と思って見たらLEDでした。そしてハロゲンと同じプロジェクタランプの形をしたLEDランプを発見したのです。
しかもLEDはいろんな色があります。赤、緑、黄色、そして青と白。これは面白い。しかも寿命が蛍光灯に比べても倍以上長く低消費電力で、しかもほとんど発熱しないという特質を持っています。
で、テストする意味でいくつか買って帰りました。結果は劇的でした。全然暑くないのです。すぐにアシスタントを街に出してダカールでLEDランプを探させると、パリの倍ほどの値段しますがありました。そして、全部のランプをLED化したのですが、誤算はダカールで入手したランプの光量がパリで手に入れたのの半分しかなかったことでした。つまり「暗い」のです。仕方ないので、2つだけハロゲンを混ぜ、絵にあてるように間接照明を作りました。外の照明が青いので店の入り口には青いLEDを。中央には白いLEDを配置し、奥には白と装飾用の緑と赤のランプを配置しています。ハロゲンの熱はほとんど感じられなくなりました。消費電力は
ハロゲン照明時:50wx7=350W
LED照明:1w x 12 + 50w x 2=112W
と1/3になっています。
ちなみに先日掲載したクリスマスツリーもLEDです。
ハロゲンを全廃して総LED化を果たせば劇的に消費電力を落とすことが出来るので、インターネットで調べてみると、ランプそのものが高価なものの、高輝度LEDを使った明るいLEDランプがあるようです。まあ、実際どれくらい明るいか、ハロゲン代わりになるのかはやってみないと分からないのですが。日本では電気が安いからか、LEDはまだ特殊な装飾用や業務用にしか使われてないようですが電気の高いヨーロッパではだんだん増えてきているようです。
あと、IKEAがかなりLEDに力を入れてきています。今年の春にパリのIKEAに行った時に、GIZMODOさんのところに紹介されていたスティック状のLEDライト(4本組)と丸い平らなスポットになっている(4個組)も手に入れました。店で使おうと思っていたのですが、スティック状のはベッドに取り付けてしまいました。2本をベッドの頭の板のところに貼って読書灯にし、2本を頭板の裏に貼ってアンビエンスライトにしています。そのときは白しかなかったのですが今はマルチカラーのものも発売されているようです。また、ペンダントライトや光のすだれを作る器具もLEDで売り出されています。

0 件のコメント: