2007年12月14日金曜日

オープンソースはEUから?


フランスの国民議会(Assemblee Nationale)がUbuntuへの全面移行を発表したのは記憶に新しいが、今度はオランダ政府が政府の文書を来年4月までにすべてODF (Open Document Format)化すると決めた。ODFはOpenOffice.orgのオフィススイートの標準フォーマットである。オフィススイートのoOoへの本格的移行が始まったのかもしれない。oOoはもちろん.docや.xlsをサポートしており、反対にMS OFFICEではODFが開けないという不具合があったのだが、最新版のMS OFFICEではODFをサポートするようになった。
つまり、MS OfficeであってもODFは作成できるわけだが、わざわざ高価なMSの製品を使ってODFを作るのが減るのは当然の成り行きであろう。アプリケーションレベルでもoOoを導入するところが急増するはずである。
MacにおけるoOoは従来X11が必要だったが、数ヶ月前にAquaバージョンのVer.2.3のベータが発表されている。またJavaで動くNeoOfficeはoOoを元に作られており、多少重いものの機能も充実している。
唯一、oOoとMS Officeが違うのはデータベースソフトで、Accessで作った文書はoOoでは開けなかった。しかし、他の文書は見事に開く。
このようにすべての人がアクセスできるソフトのファイルフォーマットが標準化されることはいいことである。

余談だが、Opera社がWindowsにIEがバンドルされているのはアンチトラスト法に抵触するとしてMSをEUで提訴したらしい。MSはEUではどんどん泥まみれになっていくようだ。

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