2007年12月11日火曜日

低価格ラップトップ


OLPCのG1G1(Give One Get One)プログラムによる出荷とAsus Eeeの発売が同時に始まった。これで、実機が流通し始めることになり、実際に低価格ラップトップという新しいプラットフォームが開かれた。しかし、低価格とは言っても実売は事前に言われていたよりは遥かに高い。OLPCは2台分の価格で400ドルだし、Eeeも同じくらいの価格で売られているようだ。
多分、大量に流通し始めれば少しずつ価格は下がっていくだろう。この価格帯というのはまさにiPhoneの本体価格、あるいはiPod (Touch/Classic) の価格帯である。言ってみれば大人の高級ガジェット価格。
果たしてこの価格でXOやEeeがもともと目指した最終ユーザ=子供の手に渡ることになるのだろうか?Eeeは汎用プロダクトだから別に大人が使ってもいいわけだが・・・多分子供の手には渡らない気がする。
家庭に入り込んだPCは「みんなで使うもの」からどんどん個人用ツールに向かい、ケータイに近づいている。そのカタチがEeeではないかと思う。
OLPCが描いた世界はユートピアの美しさを持っているがその実現にはまだ長い道のりが残っているということだろうか?
しかし、ネグロポンテ氏が守っているOLPCのアイデンティティはむしろアップル的なもので、時間をかければ受け入れられるだろうと思う。OLPCと競合しそうなのはAsusではなくNintendoなのではないだろうか?

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