2007年12月13日木曜日

Adobeが熱い?

Winの世界ではあまり一般的とは言えないが、ドキュメントのやりとりやWeb公開文書の汎用フォーマットとしてのPDFは定着した。
また、Web上の動画・アニメーションプラットフォームとしてのFlashも定着したと言っていいだろう。Adobeはこの「汎用フォーマット」の世界ではMSになりつつあるのだが、最近のAdobeの動きはGoogleのそれに似てきた。枠組みを作って、SDKを提供し、オープンソース化するというやり方だ。実はこの手法にちょっと似た感じの手法で開発されたのが他ならぬMacOS Xだと言えないこともないのだが、GoogleやAdobeのやり方は時代の差もあってもっとドラスティックだ。そしてこの2つに共通するのがWebというプラットフォームを基本的媒体に据えている点である。
オープンソースの世界での常識は商用アプリの常識と全く違う。極端な例ではOffice for Macが売り出されてからアップデートされたのは2回ほどしかない。しかし、オープンソースのNeoOfficeはほとんど毎月アップデートされている。つまりMS製品のライフサイクルをざっと5年とするとMSの2回に対して60回、30倍の開きがある。もちろん、これによって製品の優劣をうんぬんするものではないが、ソフトウエアというものに対する考え方が基本的に違うということなのだ。同じくオープンなUbuntuも頻繁にアップデートがかかる。
GoogleやAdobeが取り入れようとしているのはこのソフトウエア進化のリズムなのではないだろうか?
Adobeのビジネスモデルは数年前までかなりMSよりなものであったと思う。今でもAdobeの商用アプリは非常に高価で、アクセシブルだとはお世辞にも言えない。数年前までAdobeが取っていたのはPhotoshop Elementなどの「ジュニアバージョン化」だった。機能を制限したものを安い値段で売るというやり方である。しかし、アップルなどがiPhotoのようなアプリをバンドルし始めたらPhotoshop Elementなど売れなくなる。AdobeはSaas化を行うことで対応している。
数年前といえば丁度AdobeがMacromediaを買収した時期と奇妙に符合する。Macromedia買収は一種の革命だったのだと思う。DirectorやFlashをAdobeはどうしても欲しかったのだろう。そしてMacromediaもAdobeという「経営母体」を必要としていたのだと思う。そうしてMacromediaの一種荒馬のような乗りこなすのが難しい技術はAdobeの分かりやすく洗練された形にまとめられ、統合されていった。
そのAdobeがFlash関連技術であるFlexをオープンソース化し、企業向けソリューションの一部(Blaze DS)もオープンソース化するという。これは画期的なことではないだろうか?Googleと似た手法で、Googleとは全く違う分野を切り開いているのがAdobeだという気がする。

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