2007年9月20日木曜日
OLPCは成功するのか?
最近、OLPCやネグロポンテ氏の話を聞きません。聞くのはOLPCの更なる値上げの話だけです。ついに188ドルに達したということでもしかしたら100ドルPCは200ドルに達してしまうのかもしれません。その間に台湾のメーカーがWinXPかLINUXを載せた小型のラップトップを200ドル以下で出すと発表したり、LINUXのサーバ+シンクライアントで構成される教育用のソリューションが発表されたりと、「低価格」「教育用」のPC市場はある意味で活気づいているようにも感じます。
OLPCは私のような素人が見てもまだまだ未完成な気がします。むしろOLPCの開発チームはOLPCハードとSugarUIにものすごい労力をかけていますがそれをトータルなソリューションにまで完成できてないのではないかと思います。もちろん、OLPCがなければ例の台湾メーカーも低価格ラップトップを出したかどうかわかりません。しかし、OLPCは汎用PCではないのです。マシン構成も特殊なら、ソフトの面でも特殊です。だからこそ、サーバおよびネットワークのトータルなソリューションとしてプレゼンテーションしていかなければならないはずですがそこが見えてこない。もしかしたら、このあたりはアップルやMSとさえ組んだ方がよかったのではないかと思われるほどです。
CYVOGUEにも時々子供達が来ます。子供は柔軟で操作を教えるとすぐ憶えてしまいます。さっさとネット上のゲームサイトに行って1人で遊んでいます。一番手のかかるのはいわゆる「ビジネス」ユーザで、彼らはワープロに画像が貼れないとかそういう下らない壁にすぐブチあたってしかも自分で解決できません。これは「しくみ」を理解してないからなのですが、子供の方がこういうしくみを理解するのは速いようです。
これを考えるとOLPCの成功のカギを握るのはやはりネットワークなのだと思います。学校レベルでのサーバソリューション(現存するようですがLinuxベースという以外あまりわかりません。)そしてそれらのネットワークがインターネットレベルでネットワークするそういうグローバルサービス(SNSみたいなもの?)が必須だと思うのですが、これはMITが考えているのかどうかもわかりません。
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