2008年8月28日木曜日
ベナン:アボメ
翌日の朝、借りていたミニシャトーをお礼を言って引き払い、運転手の父親や家族にさよならを言ったあと、前の日と同じようにクルカメの中心にあるカフェテリアで朝食をとり、最後の目的地アボメへ発ちました。途中の道は起伏がかなり多く、きれいな緑の丘や川を渡っていく目にも楽しい道のりでした。1時間くらいでアボメに入ります。ゼミジャンに道を聞き、世界遺産のアボメ王宮を訪ねます。入場料とか一応壁に貼ってあるのですが、これに何かの税金だとかが加えられて、結局外国人は2800FCFAくらいとられます。ベナン人だと半分だったと思います。また、この王宮では写真撮影は一切禁止されているので、カメラなどは入り口のロッカーに預け入れます。
歴史博物館のサイトで、少しだけ中の様子を見ることができます。ウィダの歴史博物館と同じく、ガイドがついて全部説明してくれます。
アボメにはたくさんの王宮があるのですが、現在歴史博物館として訪問できるのはこのうちグレレ王のものとゲゾ王のものです。最近、ベアンザン王の王宮が修理されたようで、パンフレットをここで見ることができます。公開されているかはわかりません。
歴史博物館の全体はこんな感じになっています。黒い矢印で示されているのが入り口です。ピンクの部分がグレレ王の王宮、ブルーの部分がゲゾ王のものです。そして各宮は大きく分けて外宮と内宮の2つに分けられています。またそれぞれの王宮には王の墓が併設されています。これも、宗教的に王の精神と肉体が宿るとされている墓と実際に王の体が埋められている小屋があります。これらはほとんど地面につきそうなほど屋根部分が低く作られており、入り口では必ずかがまないと入れないようになっているのです。王宮の建物には着色されたレリーフがずらっと並んでいます。ベナンではこのピクトグラムによって歴史を伝えてきたのです。口伝による伝承が一般的な西アフリカにおいてこれはかなり際立った特徴と言えるでしょう。このレリーフは下の段は各王を象徴する動物(グレレ王はライオン、ゲゾ王は野牛)になっており、上段が歴史を語っています。内容はレリーフでピクトグラム化されているのであまり気にならないもののかなり血なまぐさいものです。建物の中には各王にまつわる遺物が展示されています。中でも圧巻はグレレ王の王座で、これは4つの頭蓋骨の上に備え付けられています。
グレレ王が埋葬されているという小屋に入ることができます。履物を脱ぐ必要があるのと、入り口と出口を間違えてはいけないというルールがありますが、中は結構広々していて屋根も高い円形の小屋の中央にダブルサイズのベッドが置いてあり、その前に敷物、ベッドの頭板の横あたりに、お供え物を置く小さなテーブルがありました。また、王の遺体が眠る小屋の横には、グレレ王に従って殉死した王妃達の墓があります。
さて、王宮を見た後、すぐ近くのボイコンで昼食をとりました。コトヌに向かう道のボイコンの出口にあるHotek Dakoの真ん前にあるMaquisでアグチのソースを食べました。アグチとはコートジボワールからベナンまで広い地域で食べられている野生の大きなネズミで、スモークしてあっておいしいのです。セネガルでは食べられないのでベナンにいる間に2回も食べてしまいました。
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