2008年8月26日火曜日
ベナン:コトヌ&ウィダ
まずは観光編。ベナンには見るところがたくさんあるので、いくつか紹介します。まず、第一の都市コトヌですが、ここはいわゆる「商都」であり、比較的新しい街なので歴史的に見るところというのはあまりありません。普通のアフリカの都市です。コトヌの北に広がるヌクエ湖はHotel du Lacの前を通っている川を通じて海とつながっています。そして、ホテルからエクスカーションが出ているのですが、このヌクエ湖の水上村ガンビエツアーです。私はたいして面白いとも思わなかったので一度しか行ってません。
それよりは、コトヌの西20kmくらいのところにある歴史都市ウィダがおすすめです。ここは国道で行く方法と、コトヌのフィジロセ地区からビーチ伝いにオフロードを行く方法があります。ここは奴隷貿易の時代に奴隷を集めて積み出していたところです。ポルトガルの要塞跡が歴史博物館になっていて、ベナンの奴隷貿易の歴史をたどることができます。フランス時代の要塞は焼失していて、ポルトガルのが残っています。そして、この要塞跡から海岸まで2kmくらいの道が奴隷を船まで歩かせた道なのです。海岸に出るところにPorte de Non Retour(引き返せない門)という記念碑があります。この門のすぐ左にAuberge de Diasporaという宿泊施設があり、リーズナブルな価格で泊まることができます。一番高いエアコンつきのバンガロウでも25000CFA。レストラン、バー、プールもあり敷地も広く、開放的です。また、門を右に曲がってしばらく行くとCasa del Papaというベナン最大のリゾートがあります。ここはかなり高いですが。私は今回Auberge de Diasporaに1泊しました。さて、ウィダの街にはもう1つ見所があって、それは街の大聖堂の真ん前にあるヘビ寺Temple de Pythonです。ベナンはブードゥー教発祥の地と言われており、ここの呪術が奴隷とともにカリブやブラジルに渡ったと言われています。ベナンではVodoun(ヴォドゥン)と呼ばれます。この土着の宗教がキリスト教と共存しているのが特徴なのです。このヘビ寺に祀られているのはirokoというヴォドゥンで、大きな木にからみつき植物(イチヂクのような)がからんだ神木の前に祭壇があります。またヘビはこの街の守り神で、irokoの向かって右に小屋が建てられていてその中にいっぱいいます。夜には放されて町中に出て行き、ネズミなどを補食すると言われています。また、説明してくれるガイドがこのヘビを首にかけてくれるのです。ひんやりしていて気持ちいいしおとなしいヘビなので危険はありません。ダカールの動物園などだと、ヘビはなんか穴の中にトグロを巻いているだけで、臭いしとても触れるものではありませんが、このヘビ寺のヘビ小屋はとてもきれいに掃除されていて、臭いもなくちゃんと世話をされ、大切にされているのがわかります。ベナン人はきれい好きで町中にもあまりゴミが落ちていません。あらゆるところがゴミ箱なダカールと比べるととても街がきれいです。
また、この現地宗教の拠点であるヘビ寺とカトリックの大聖堂が向かい合って存在するのは、この2つがベナンの社会の中で共生しているというシンボルなのだそうです。ちなみにヘビ寺の入場料は1000CFA、写真を撮る場合は別に5000CFA取られます。
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