2008年8月27日水曜日

ベナン:グランポポ&ポソトメ



ウィダからさらに西にトーゴ方面に走って行くと、右手にアエメ湖が見えてきます。このアエメ湖の近くの国道沿いのマーケットに車を止めると、物売りのおばちゃんがわさわさ寄ってきます。手に手に商品を持っているのですが、アエメ湖でとれたてのエビを揚げたもの、そして小魚(わかさぎみたいな感じ)に軽い衣をつけて揚げたものも売っています。これを500FCFA分買って運転手と食べたのですが、すごくおいしかったです。頭からしっぽまで丸のままバリバリ食べられて、いかにもカルシウムを摂ってる・・・って感じです。

アエメ湖を通り過ぎるとまもなく料金所があります。ここで200CFA払って通り過ぎると、しばらくして目の前に素晴らしいココ椰子の林と小さなラグーンといういかにもトロピカルな風景が広がります。ここがグランポポの入り口です。ラグーンの水は静かで、小型の紫の花をつける睡蓮のような植物に半分覆われています。グランポポに入ってしまうと、普通の海岸にありがちなリゾート村になります。ウィダのように集まった街ではなく、なんかだらっと広がった村。ここにはAuberge de Grand PopoとHotel Awale Plageという2つのメインの宿泊施設がありますが、いずれも小さくそれほど高くもありません。
今回、このHotel Awale Plageで昼食をとりました。運転手と一緒に食べたのですが、Poisson Fon(フォン風の魚)とGbekui Poisson(魚のベクイ)を1つづつとって半分づつわけて両方食べました。Poisson Fonは比較的あっさりしたトマト味のソースで、魚を煮込んであります。ベクイソースはトーゴ発祥らしいのですが、ベナンの現地料理では代表的なものの1つです。これは具が魚だったり肉だったりいろいろあるのですが、共通するのはEpinard(ホウレンソウ)と呼ばれるちょっと苦みのある葉っぱをたくさん入れることです。Awale Plageのベクイは赤いパームオイルを結構使ってあってかなり重厚で魚は油で揚げてありました。
さて、昼にもうGrand Popoについてしまったので、ここで泊まるのはなんとなく時間がもったいないので、アエメ湖に面したポソトメまで行くことにしました。国道をコトヌに向かってコメ(Come)まで戻り、そこから少し北上してすぐ右に曲がると、本当にすぐポソトメの村に出ます。ポソトメはベナン人やベナンを旅行した人なら必ず聞いたことのあるなじみ深い名前です。というのは、ここで湧き出る水がミネラルウォーターとして売られているからです。よく略して「ポソ」と呼ばれます。この水はVolvicに似ていて、とても飲みやすく、ガス入りのと普通のと2種類あります(これは珍しい)。で、瓶を読むとEau Minerale Thermale Naturelleと書いてあるので、ポソトメの水源は「温泉」らしいのです。ポソトメの村に入り、湖岸に降りて行く道の入り口にこの水をボトリングする工場があります。ちなみにPossotomeにはフランスのVichy International社(Volvicを作ってる会社ですね)が協力しているようです。
湖岸に降りてしばらくすると水の取水地があり、その横の水場で村の人がパイプから落ちてくる水を生活水としてバケツに汲んでいます。
さらに少し行くとココヤシの林にたたずむVillage de Ahemeというホテルにつきます。
このアエメ湖岸に面したホテルは終末はコトヌから訪れる人で混むそうですが平日だったので他に客がいませんでしたが、しっかりした建物で、ウィダのAuberge de Diasporaなんかよりもずっと高級な感じがするのですが、値段はほとんど同じです。部屋は大きめのバンガロウに2つ〜4つのアパートメントになっていて、20000FCFA台の部屋だととても広々しています。また水の都らしくバスルームも広々してバスタブまでついています。レストランはいまいちでしたがバーの値段も安く、全体的にC/Pの高いホテルだと思います。湖岸に置かれたビーチチェアに座って湖岸をわたる涼しい風に吹かれるのは、海岸とはまた違った爽やかさです。
注意としては、淡水湖なので夜になると蚊が出ます。特にこのホテルはガーデン風で木が多いので部屋にも蚊がいます。一応ホテルの方で夕食中に殺虫剤をまいてくれますが、自分でも持っておくといいかもしれません。
シャワーを浴びるとき気がついたのですが、冷水をひねるとぬるま湯が出ます。やっぱり、ポソトメの水は温泉でした。しかも、飲むとうまい!まさに瓶入りのポソトメそのもの。

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