2008年11月1日土曜日

RDC:停戦


昨夜からンクンダ軍(CNDP)のユニラテラル(一方的)な停戦が行われ、戦闘的には小康状態を保っていますが、ゴマの市民は大量に難民化して街を捨て、移動している状態のようです。MONUCは総員1万7千名の軍事要員を抱えているのですが、ゴマに配備されているのはわずか800名程度で、1万人を超える難民化した民間人をケアできるはずもなく、国際的な援助を待っている状態のようです。
避難民へのインタビューの中ではゴマを捨てて退却したコンゴ民の軍(FARDC)の兵が市民の家に侵入略奪を行ったという証言もあり、ほとんど無政府状態になっている状態が浮き彫りになっています。
ルワンダ政府の関与に関しては、ンクンダは「我々はルワンダ政府とは無関係」と断言していますが、コンゴ民政府側はルワンダ政府の関与をほとんど既成事実化しているようです。
そのような中、フランスはヨーロッパに協調介入を求めたようですが、EUには今のところその意志がないということで、現在のところ国際社会がどのように手を差し伸べるかは分からない状態です。
もともとEUにはこのMONUCに対する懐疑論が根強く、特に地下資源を巡る利権の取り合いなど、この内戦には純粋に民族的な紛争というよりもそういった下心の見え隠れするものがあるようで、そのことが国際社会の介入に二の足を踏ませる結果となっているのかもしれません。

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