SnowLeopardがFinderのCocoa化をめざし、MacBook & MBPがBrickプロセスによって工業プロダクト、つまりモノとしての品格を他の追随を許さないくらいまで高めたことを見ても分かるように、現在のAppleのMacに対する方向性は「円熟」そして「内部のブラッシュアップによる高品質化」だと言うことができそうです。
それから言えば、899ドルのMacBookというものが現在のAppleの方向性にそぐわないことが理解できます。
オリジナルMacBookはiBookの流れを汲むもので、言ってみればPowerBookの廉価版だったと言えます。だからGPUがMBPのラインとは違ってIntelだったし、これは例えばFLVの再生時などにCPUの負荷がすぐ高くなってしまい、ファンがブンブン回るという使ってすぐ気づくような差があるわけです。
しかしながら、今回のMacBookは外見も中身もほとんどMacBook Proと差がありません。言ってみれば13.3インチのMacBook Proなのだと思います。そしてちゃんとNVIDIAのグラフィックカードを搭載し、それで処理されるので前のようにすぐファンがブンブン回ることにはならないでしょう。つまり、PowerBookとiBookという2つの製品ラインから、MacBookというただ1つの製品ラインになったと考えていいのではないでしょうか?そして全く新しいラインとしてAirがある。ということは、iBookのラインは消滅してしまった、ということになります。
先日「一新されたMacBookライン」というエントリーでMacBookの価格設定について「悩ましい」と書きましたが、これはiBookの延長としての旧MacBookを想定した場合であって、新型MacBook特に上位の機種がMacBook Proの13.3インチバージョンに他ならないことを考えれば、この価格設定は妥当だと言えます。むしろ、魅力的なものに見えます。
そして、注目したい部分、それは残されたボトムラインのホワイトMacBookです。これを残している理由・・・つまり廉価版のMacBook& MBPのラインが出る可能性を示唆しているのではないでしょうか?このラインとは全く別のアーキテクチャを持つ、ATOMベースのラップトップ?かもしれません。また、単にラインということで考えれば、その下にiPhone/iPod Touchが来る。そうなると、この中間に来るものは例のタッチスクリーンを持つタブレットPCになるとも考えられます。SnowLeopardの進化を考えれば、これは光学ドライブのないSSDだけのノンスピンドルPCで、スクリーンは9インチくらい?になるのではないでしょうか?
MacBookにBlu-rayドライブ搭載がないのは、基本的にAppleは光学ドライブをなくす方向で動いているので当然だと思います。
あと、謎なのはMacMiniですね。
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