Apple Insiderや9to5Macなどが伝えていますが、NY TimesのJohn Markoffが「とある検索エンジンの会社がiPhoneとMacBookの間のスクリーン解像度を持つ未知のApple製品をキャッチした」ということです。
なかなか舌なめずりさせられるような話です。折しもそれに先立つAppleの業績発表においてSteve JobsがNetBookについてかなり意味深長な「待って、見ているところ」という発言をしています。Appleが複数のそういうプロトタイプを開発しているのは間違いないのでは?と思います。私自身、「Apple:800ドルMacBookの夢」で似たことを書いてますし。
しかしながら、いろんなことを考えあわせるとAppleがこのスタイルのNetBookを投入するのは、すぐではないと思います。なぜかというとNetBookの標準的な仕様というものが固まっていない時点で、Appleが自社製品を投入することはインパクトという点において欠けるからです。Appleが最も得意とするのは、製品のコンセプトというものが一般常識として固まった頃にそれをブチ破るようなパンチを繰り出すというやり方なのだと思います。例えばiPhoneがそうです。ケータイ、そしてスマートフォンがだいたいこんなものというコンセンサスができた時点で、それに一応乗っ取っていながら、一枚ブチ抜けたような製品を作るわけです。
さて、現在のNetBookはまだ製品的にいろいろありすぎます。そして、それぞれがかなり問題をかかえています。同じNetBookというカテゴリーでもストレージが4GBのSSDから2.5inch HDDを搭載するものまでいろいろだし、OSもLinuxのオリジナルバージョンからXPというレガシーシステムまであり、何をおいてもまだNetBookの使い方、というものが極めて微妙な位置にあるのです。iPhoneではできなくて、MacBookでは大きすぎるというシチュエーションはどういったものなのか?と。また、iPhoneによって3Dのカバレージが広がったりWiFiスポットが増えたりはしていますが、まだまだMacBookをどこでも、という環境にはなっていないし。
あとiPhoneがもう1つ上の進化を果たすためには、もっとAndroidとかBlackberryが増えなければいけないのではないかと思います。それで、iPhoneの生態系を活かすようなモノを次に作る気がするのです。
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