2008年10月26日日曜日

US:平和部隊リベリアに再派遣


AP通信が伝えるところによると、内戦のため20年間停止していたリベリアへの米国平和部隊の再派遣が決まったそうです。
リベリアはコートジボワールの西隣にある国で、アメリカの解放奴隷がアフリカに帰って建国した国です。1989年に内戦状態に入り、それが2003年まで続きました。その時代の独裁者Charles Taylorは現在ハーグの国際司法裁判所で裁かれている身です。
もちろん、日本の青年海外協力隊もかつてリベリアにはたくさん派遣されていました。平和部隊と同じ1989年に引き上げとなり、リベリアに派遣されていた隊員は周辺国などに再派遣になりました。
実はこのリベリアで始まった内戦がその後シエラレオネに飛び火し、現在まで続くコートジボワール内乱の後ろにはこのリベリア/シエラレオネ内戦時にこの地に入り込んだ傭兵がリベリア/シエラレオネにおいて内戦が終結に向かったことに従い、コートジボワールに移動したという噂もささやかれています。また別の噂ではセネガルのカザマンス独立運動の後ろにもこれらの傭兵や武器商人がいるとされています。
ともかくその火種ともなったリベリアでの内戦が終結し、平和部隊の再派遣にこぎつけたことに感慨をおぼえます。
戦争によって一番の被害を被るのは民衆です。20年の空白は容易に埋めることのできない発展の遅れや社会的な溝を作ったのは間違いないことでしょうし、民衆の負った傷というのは計り知れないものがあるでしょう。
平和部隊は当面教育分野に重点を置いた派遣がされるようです。

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