2007年11月4日日曜日
ワイヤレスの未来
3GかWiFi (802.11g/n)か?!
iPhoneの次世代を見据えてこの話題がホットだ。3Gはケータイから出たワイヤレスのデータ通信でWiFiはPCのワイヤレス規格。
今話題のiPhoneはGSM規格の携帯電話で、3GでなくWiFiを積んでいる。ここがミソ。ちなみにMSが出している携帯音楽プレイヤーZuneもWiFiを実装しているがこちらはwebをブラウズしたりするアプリケーションは積んでいない。
さらに噂では公共WiFiシェアリングを推進しているFONにJobs氏がアプローチしたとかしないとか・・・
しかし、Appleとしては3GではなくWiFiの方に進みたいというベクトルは感じる。でなければiPhoneを3Gにしていただろう。
もしかして、この「ワイヤレスの選択」は単に採用する規格やアプリケーションレベルの問題なのではなく、「次世代API」の問題なのかもしれないと思う。AppleがiPhoneをブロックし、サードパーティー製のアプリケーションをインストールさせずに他アプリをWiFiを通して動くWeb上のアプリケーションに限定しているのも、さらに爆発的スピードでこのWebアプリがここ数ヶ月で充実しつつあるのも無関係ではないだろう。「どこでもWiFiでつながる」これがiPhoneを通してAppleが提唱したいユビキタスのカタチなのではないだろうか?
似たような戦略を打ち出しているのがAdobeだ。AdobeはFlashの普及をテコに同社のキーアプリケーションをSaasつまりオンラインで提供する動きを進めている。これはパッケージソフトとそのライセンスの保護に固執するMSの姿勢とは180度逆のアプローチだ。そしてSaas化するAdobeソフトはAppleの進めるユビキタス化と驚くほど符合する。しかしながらiPhoneでは今のところFlashは動かず、iPhoneでのYouTubeはFLVではなくH264での提供となっている。最近のAppleサイトを見ても、あまり一般的ではないQTを多用し、Firefoxでもちゃんと表示できない部分があるのは気になるところだが、AppleはFlashをかなりライバル視しているのかもしれない。
ここで気になるのがOLPCの持っている「ネットワークメッシュ生成機能」である。OLPCはWiFiクライアントであるとともにWiFiアクセスポイントとしても機能し、作動している他のOLPCを通してWiFi接続できるようになっている。たとえ、iPhoneには無理でもラップトップならこれを実装することはそれほど困難ではないだろう。もちろんAppleが考えているのはそれよりさらに一歩先の技術であろうとは思う。
しかしながらこの先数年で現在の「ワイヤレス」というものの常識がまったく変わってしまうであろうことは確実だと思う。
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