2007年7月26日木曜日

iPhone


6月のポスティングから直前のポスティング(ベナンGSM)まで1ヶ月も間が空いてしまった理由は、ニューヨークに行っていたからなのである。そして別に狙ったわけではないのだが、ニューヨーク滞在中の6月29日に丁度AppleからiPhoneが発売された。私も発売の2日後の日曜にSohoのアップルストアに見に行ってきたが、ものすごい人で、とても触れなかった。なんか悔しかったのでその2日後に今度は5番街のプラザホテルの前にある例のガラスのキューブが入り口になってるアップルストアに行って触ってきました。

感想として、これは今までのケータイとは全く別のものであるという感じ。そしてPDAとも違う、どちらかというと高級なiPodに近いもの・・・と感じた。
タッチスクリーンはなめらかで高級感がありしかもこちらの思った通り操作できる。しかも操作していて楽しい。それから変なアラートが出ない。iPhoneそのものもオドロキだったが、もっと驚いたのはメディアなんかのフィーバー(死語)ぶりである。連日iPhone関連の記事が新聞に載り、TVのショウでとりあげられ、5番街の店の前には2日も前から並んでる人がいる。
確かにニューヨークのiPodの普及率はものすごいモノがある。地下鉄に乗れば周りに必ず2〜3人はiPodを操る人がいる。日本なんてレベルじゃない。もう街のいたるところでiPodに遭遇するのだ。そういう環境ではiPhoneが注目されるのも当然と言える。

ヨーロッパでも来年にはiPhoneが発売されるが、どのような形になるのか楽しみだ。
アメリカではat&tと2年契約を結ばなければならないという縛りがあるのだが、それがどうなるか。またGSMがここまで普及したのはSIMカードを入れ変えることによって(日本を除く)ほとんど世界どこでも使えるというポータビリティの優秀さだったわけだがiPhoneはiPodのバッテリと同じくユーザが勝手にSIMカードを入れ替えられないような作りになっている。よって携帯キャリアとAppleとの間に独占的な契約を締結する必要がある。また、近年状況は改善されているとはいえ、町中でのホットスポットは少なく、あっても有料だ。これは使う方として非常に使いにくい。

ましてやアフリカではいつになるのだろう?iPhoneを持っていても機能のほとんどは使えないだろう。iPhoneによってさらにデジタルディバイドの開きが大きくなったと感じてしまうのは何たる皮肉だろう?

あと、アメリカでiPhoneが注目されるのはすでにBlackberryがかなり普及しているからなのだというのも感じた。その点でもヨーロッパは違う。最近SFRというフランスのキャリアはUSBに差し込むモデムを出しているが、これはそのモデムによってラップトップをSFRのネットワークに接続するものである。こういうものが出てくること自体、ケータイのWebがいかに使いにくいかということを意味している。

最後にアメリカ滞在で一度だけZuneを見た。場所はラガーディア空港の売店・・・なんとiPhoneより大きく分厚く、ダサい。
街では結局1度も見かけなかった。MSは100万コ売れたと豪語しているが、もしかしたらレドモンドでだけ局地的に売れたのかもしれない。

0 件のコメント: