2008年5月8日木曜日

MSゲイツ会長の日本での会見


昨日から日本のTVや新聞で取り上げられていますが、一言で言って「???」な感じだったのではないかと思う。内容に「IT業界の先見者」としての新しさはみじんもなく、すでに他社がやっている(しかもすでにそれで成功している)ビジョンを3つ並べてみせたにすぎないし、そのプレゼン手法さえジョブスの稚拙なものまねのようだ。もちろん、開発中の技術を不用意に漏らすのはIT業界では御法度だ。言ったとたん他者がそれを横取りして先に出されてしまう危険性がある。それを差し引いて考えてもあまりにも何もなさ過ぎる。「携帯電話との連携」なんてiPhoneをあげるまでもなく、NOKIAなどの大手メーカーなどはすでにとりこんでいるし、言うなればそれがWindows本体に組み込まれているかいないかくらいの違いしかない。
Yahooの買収についても、MSには必要なかったと言っているけど、そういう言い方もできるというだけ。むしろ、今回の騒ぎはやはりMSによるYahooつぶしそのものだったのだ、という疑惑を裏付けただけのような気がする。Yahooを潰せば必然的にMSNのアクセスがあがるというしくみだ。
また、キーボード&マウスというPC操作の基本からの脱出という点についても、それはiPhoneのユーザインターフェイスを思わせる。
歴史を振り返れば、MSは昔からそういう手法だったのだ。Windowsそのものもそうだったのだし。
やはりMSを見ている以上、ITの未来は見えないものなのだと思う。
しかし、ここ数ヶ月は経済失速の影響なのか、業界全体に新しい動きが乏しく、ワクワクするニュースがないのも事実だ。

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