2009年1月11日日曜日

iPhone:ついにiPhoneキラー登場?


ラスベガスで開かれているCESで、思ってもいなかったところからiPhoneキラー(候補)が!
それはpalmのPreというデバイス。
palmと言えばBlackberry登場の前に一世を風靡したPDAで、AppleのNewtonを引き継いだと言われるもので、細々と生き残ってきたもののなぜか製品が長続きしなくて(SONYのCLIE等)、ここ数年はほとんど見ない状況だったのですが・・・
話は脱線しますが、AppleのNewtonは「非ジョブス」デバイスで、彼がAppleを追われていたジョンスカリーの時代にスカリーの強力なプッシュを受けていたもの。ということもあってジョブスが復帰するのと時を同じくして消えてしまいました。このあたりのAppleをめぐるストーリーはミステリー小説と同じくらい面白いのですが、ジョブスのApple復帰はMacOSXの開発と深く関係があります。Appleは次期OSの開発に有り体に言って失敗し、コアシステムを外部から導入することを考えていました。その時、候補に上がったのがジョブスのNeXT STEPとジョブスがAppleを追われる原因となったジャン=ルイ・ガセーのBe OSだったのです。で、ジョブスの強力なプレゼン力とガゼーが価格をつりあげるなどの失策をやったため、AppleはNeXTを買収することに決め、ジョブスとの道を選ぶのです。そしてBe OSはその後、palmに身売りし、ガセーはpalmで生き延びることとなるわけです。つまり、今回のiPhone対Preは因縁の対決、ジョブスvsガセー、NeXT vs Be OS・・・話はさらに脱線しますが、NeXT STEPとBe OSはその当時同じように「新しいOS」ではありましたが、その設計はNeXT STEPと大きく違います。また当然ながらMacOSXとも全然違います。似ているのはGUIだけかもしれません。
ということで、今回のpalm復活!も暖かく見守りたいと思います。Be OSもそうですがガセーという人、さすが前期黄金期のApple France代表らしくデザインで惹き付けることはものすごく上手です。今回もpalm preに惹き付けられた人は少なくないと思います。そしてこのあたりが下手なNOKIAだとかMSだとかのマーケットシェアを食うのは簡単でしょう。BlackBerryも食われる可能性があると思います。
実際、ティーザーなどを見るとこのデバイスは写真で見るより実物はかなり美しいという気がします。しかし、デザインそのものとしてはHTCのG1と比較しても何となく古くさく、どちらかというとシンガポールCREATIVEのそれに近いような「残念感」があります。一番すごいと思ったのは、発表をするホテルの会場前に立てられたpalm社ロゴが入った木製の看板。これは素晴らしい!マネしようと思いました。

Engadgetのpalm pre関係のRoundUpが充実しています。

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