2009年5月11日月曜日

Africa:News RoundUp 5/10


ガボンのボンゴ大統領、コンゴのンゲソ大統領、赤道ギニアのオビアン大統領がそれぞれフランス国内に持つ不動産などの資産をフランス司法当局が調査するとした件で、パリの検事局がこの決定に反対しているそうです。これによって、この調査が行われるかどうかはパリの地方裁判所の決定にゆだねられるそうです。(Afrik.com

ナイジェリアの燃料品薄問題がかなり悪化しているようで、国内紙がこぞってこの問題を第一面でとりあげているそうです。(Afrique en Ligne)そもそも、産油国であるナイジェリアが自国内で燃料不足に陥るなどというのはおかしな話ですが、これは複雑に絡み合った利権、そして石油のもたらす利益の分配における大きな格差や不公平を浮き彫りにしているといえます。ちなみに隣国ベナンではこのナイジェリアの石油を安く仕入れて、ガソリンスタンドより安い値段で売っている「パイヨー」というガソリンがあります。私が昨年夏に訪れたとき、ガソリンスタンドのガソリン価格はだいたい650F/Litreでしたがパイヨーは350F/Litreと半額に近い値段でした。しかし今はパイヨーの価格が急騰し、ほぼガソリンスタンドと同じ値段になっているそうです。

そのベナンですがBOAD(西アフリカ開発銀行)が西北部のジュグ=ウアケ(トーゴ国境)の舗装に対し、80億FCFA(1220万ユーロ)の融資を行うことを発表しました。(Afrik.com)このところ、トーゴに対するファンディングエージェンシーの大型援助の発表が相次いでいましたが、ベナンもこの波に乗っているのでしょうか。

コートジボワールでは大統領選挙がいよいよ行われる雰囲気が見えて来て、やっぱり出てきたのがアラサン・ワタラ氏。(Jeune Afrique)この人はコナン・ベディエが大統領だった時から大統領候補だったのですが、ベディエがワタラ氏の「生まれ」に文句をつけ(ワタラ氏はブルキナ人の血を引いている)1995年の大統領選に立候補できませんでした。それに続く2000年も「国籍が不明瞭」であるとしてまたもや立候補を取り消されています。日本のような島国ならいざしらず、陸続きのアフリカ、しかもECOWAS (CEDEAO) という人の自由な行き来が保障されている地域で、このような「生まれ」や「血筋」の問題を大統領に立候補する条件とするのは、おこがましいとしか思えませんが、さて今回はどうなるのでしょう。

チャドですが、やはりスーダンとの外交関係が悪化です。イドリッサ・デビー大統領はチャド国内のスーダン文化センターを閉鎖し、スーダンの作った学校をチャド政府が接収すると発表しました。この学校の教員はスーダン人なので、速やかにスーダンに帰国するよう求めています。またスーダンだけでなく、AUアフリカ連合も「ダルフール問題を国連任せにして、必要な措置をとれなかった」と非難、さらにリビアと中国を名指しで、国連の安全保障委員会でチャドに対して非友好的な発言をしたとして非難しています。(RFI

今、France24のニュースでやっていたのですが、今年末に予定されているギニアコナクリの大統領選にゲリラの代表は立候補しないそうです。これはちょっと驚きです。

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