2009年3月15日日曜日

Africa:News Round Up 3/16


ダカールは日中だいぶ気温が上がるようになってきましたが、夜はまだ寒いです。マンゴーの花も季節の移り変わりのしるしですが、ブーゲンビリアも枯れ木のような状態から、あちこちに葉やガクが出てきました。

さて、週明けのラウンドアップです。まず、心配なマダガスカルですが土曜日にラジョエリナ氏がラバロマナナ大統領につきつけた辞任要求はカジュアルに無視されて終わりました。あと、国会議長が辞任と書きましたが、あれは間違いで国会議長もラジョエリナ氏に同調してラバロマナナ大統領の辞任を求めた、というのが真相です。一方、軍の動きですが一時は「戦車を動かす」と動きをほのめかしていました(BBCの記事)が、ラジョエリナ氏は「戦車はいらない」と発言、今は沈黙しています。そしてここにきて、ラバロマナナ大統領側から奇策が飛び出しました。それは「レフェランダム(国民投票)」を実施するというのです。(RFIの記事)しかしながら、大方の見方ではラバロマナナ大統領にはすでに国民投票を実施したり乗り切る力はない、ということです。実際、首相府もすでにラジョエリナ氏側に乗っ取られていますし、軍もラバロマナナ下ろしにかかっています。また国会も大統領の味方にはついていないことを考えると、ラバロマナナ政権には未来がありません。軍は依然として「政権奪取の野望はない」としていますが、一時的でも軍による事態掌握の可能性は十分あり得ると思います。(JeuneAfriqueの記事

ニジェールの統計局が全人口の20%にあたる130万人が携帯電話を使っていると発表しました。首都ニアメではだれでも持ってるような気がするんですが、まだ20%なのかな?とちょっと不思議な気もします。それにしても、2005年の調査ではわずか4.6%だったので、かなり急速な普及が進んでいるともいえるでしょう。ちなみにアフリカ平均は28%で、これに比べるとニジェールの数字はまだ低く、発展の余地があるといえます。(Afrique en Ligneの記事

EUがベナンに対し、1832万ユーロの大型援助を承認しました。主に食料安全とガバナンスに向けられるようですが、EUの援助というのはFEDという5年タームについてこのように予算が承認される仕組みになっており、日本のような単年度の予算ではありません。また、アメリカのやり方とも違って、政府の財政支援も行います。(Afrique en Ligneの記事

ウガンダの北部で石油がみつかり、これが原因でまた内戦が起きそうになっているそうです。もちろん、後ろにいるのは例のカルト武装集団LRA (Lord's Resistance Army)です。(Afrique en Ligneの記事

最後にガボン大統領夫人で、コンゴ(ブラザビル)のンゲソ大統領の長女、エディット・ボンゴさんがモロッコで死去しました。享年45歳。(Jeune Afriqueの記事

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